つなげなかった〜、後立山連峰

 

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白馬鑓の下りで シコタンソウの花

 7/18夜〜23

   シュガー(外)7名

 雲上の花園漫歩と、白馬鑓〜唐松岳を歩けば後立山連峰が全て繋げると思ったのに、悪天候の為大幅なコース変更の縦走に終わった。この縦走の5日前川苔山行より戻ると、新潟地方が豪雨との事だった!直ちに見附の親友にTELを入れると庭がプールと悲鳴の声が聞こえた。その後も梅雨前線が停滞し朝日連峰、早池峰と先行組を心配しながら、18日夜一路蓮華温泉へと向かった。

19日(蓮華温泉〜五輪尾根〜朝日岳〜朝日小屋)

 早朝温泉客が窓越に見送る中、朝日岳の登山口に入ると木道が続き直ぐに雨が降り出した!突然前の友が濡れた木道に足を取られ、突いた右手首が骨折した様だと! ご主人が付き添いこの地で2人が下山した。残念だが先が長い、登山口より直ぐの場所でつくづく良かったと思った。

gotate042.jpg シモツケ、ミヤマシシウドの花=白馬の稜線で

 兵馬ノ平、瀬戸沢と進む、雨が風も伴い強くなって来た!瀬戸沢、白高地沢では増水で川が何筋も増え、水量、流れも急となり数回の渡渉場所を探すのに時間が懸かり、何時も流されると言われている白高地沢の橋は今回も無く、上部の壊れかかった鉄橋を用心しながら渡った。通過した青ザクは記憶にあるが、朝日の登りは風雨益々強く時々体が浮き、周囲が深いガスで見えない為方向を再確認しながら進むのが精一杯だったが、過去の体験が生きゆとりを持って前進できた。朝日の山頂に着いたが続いて来る筈の3人の姿が無い! 暫し更に強くなった風雨の中で待っていると、やっと姿が見え2人が貧血や足が攣り始めたと言う!荷を分担し目前に黒く大きな小屋の屋根がボーと浮かび上がった時は安堵した。

 小屋はこの3連休80名の予約が、6名だったと!この日も私達と、白馬から雪倉の稜線は恐怖で手を繋ぎながら来たと言う、松本在住のベテラン風老夫婦の2人だけだった。この時点で小屋周囲の情報確認の電話が続々と入る。どのルートからも無理の様だ。小屋の夕飯は富山名物のカジキマグロのコブ締めと、冷えた身体にと湯豆腐が用意されていた。食事の評判が好い小屋だけに、全て美味しく頂く事が出来た。食後老夫婦の情報を元に小屋サービスのコーヒーを飲みながら、翌日からのコースを検討した。

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白馬山荘から剣、後立山連峰の雄姿

20日(朝日小屋で一日停滞)

 凄い風雨の音で目覚めた! リーダーは小屋女主と、地図とニラメッコでアドバイスを受けていた。2、3人ならともかくこの人数、安全圏で最短距離の北又に早めに下山した方がと言われた。皆、気は若いが老人隊で軟弱に見えたのかも。(笑)又、又会議、結論は連泊して明日に賭ける事になった。この日は有意義な落雷山行の体験談等も伺い、身体も休めこの様な日を持てたのも、たまには良いものだと前向きに思った。

21日(朝日小屋〜水平道〜雪倉岳〜三国境〜白馬山荘)

 朝霧が深いが風雨無し、白馬山荘まで進む事になった。長い行程だ、しかも風の強い雪倉へと風対策のためザックカバーを上からシュリンゲで留め2泊した朝日小屋を発った。水平道は雪が多く4,5日前より通行可になり時々現れる木道に気をつけながら雪倉岳に向かった。雨に混ざって雹?が身体に当たる様になって来た!皆黙々と頑張り風雨の中距離を空けず、雪倉避難小屋を目指した。

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白馬鑓より杓子、白馬、雪倉の稜線を顧みる

 避難小屋は土間が狭く靴を脱ぎ上がらなければ、後続者が入れなかった。中に3人の若者が停滞していた。濡れた床に湿った靴下で上がり、早目の昼食を取り、白馬山荘へと再び風雨の中を発った。白馬岳より来たと言う、数人の登山者は避難小屋より発つ気配は無かった!
 山荘に着くと、心配して見送ってくれた朝日小屋の女主から「着いたか?」とTELが入ったと!それを伺い全員元気で無事に着いたと感謝のTELを入れた。白馬山荘のストーブ周辺は、ポトポト、グシャグシャ、後から後から提げる雨具で埋まっていた。


22日(白馬山荘〜杓子、白馬鑓〜鑓温泉〜猿倉〜小谷温泉)

 昨夜、下山後の小谷温泉をキャンセルして不帰嶮を行くのと、猿倉に下山するかの決を取った所、猿倉下山で温泉組の方が多かった!天気が回復しなかったら、大雪渓を下り猿倉へ。良くなったら白馬鑓、鑓温泉経由で猿倉に下山とした。
 風雨で朝日小屋に連泊し、白馬山荘に入った為、この山荘より不帰キレットを通過し八方のゴンドラ駅に最終の16時に着くのは無理?との判断で決まったのだ。天狗山荘より不帰キレットを通過し唐松岳に行くのを楽しみにしての参加だったが仕方ない。久し振りの青空の中を杓子、白馬鑓を目指し出発した。

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鑓温泉への分岐で 断念した不帰嶮、後方稜線を望む

 前回トラバースした杓子岳の山頂を踏み、白馬鑓より穂高、槍、剣、毛勝三山、火打、妙高、戸隠と360度の大パノラマを堪能し、鑓温泉経由で5〜6回の雪渓をトラバースして猿倉に下山した。このコース下山は2度目だが、もう〜長くて嫌だ! 猿倉より小谷温泉の山田屋旅館に向かい至福の一夜を過ごし我が家に向かった。

(追)26日、朝刊を開くと不帰嶮で3人が落雷に遭い1人が意識不明、2人が容体不明と!そして、鑓温泉への下りでは滑落事故で亡くなったと!この下りは事故が多いので、皆に声を掛け気をつけて歩いた場所だった。
 数年前、針ノ木雪渓を上がり、蓮華、針ノ木、爺、鹿島槍、五竜、唐松と歩いたので今回は是非共繋ぎたかったが、山は逃げない?私の場合、体力的に今年が最後の縦走だったのに〜来年の宿題にし、もう1年頑張るか!

      (シュガー記)

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鑓温泉への下りで 唐松沢を望む

【コースタイム】

19日 蓮華温泉 6:05−兵馬ノ平 6:50―(アクシデント手当て 20分)−ひょうたん池 8:40−9:10 白高地沢(渡渉探し)9:30−花園三角点 11:05―五輪の森 12:00−最終雪渓 14:05−14:40 朝日岳 14:50−朝日小屋
15:30

20日  停滞(朝日小屋)

21日  朝日小屋 5:45−水平道終点 6:50−小桜ケ原 7:30−雪倉岳 9:45−10:20 雪倉避難小屋 11:10−三国境12:40−白馬山荘 13:50

22日  白馬山荘 6:00−7:33 杓子岳 7:45−8:40 白馬鑓 8:50−鑓温泉分岐 9:13−10:55鑓温泉 11:25−杓子沢12:10−小日向コル 13:25−猿倉 15:00(車)⇒ 小谷温泉 16:30

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