春を探しにシダンゴ山ハイク
03年2月9日 団塊オジサン 雪が例年になく多かった今冬の東京地方、スノーハイクも幾度か経験できたが、立春が過ぎ2月も半ばになると太陽が恋しくなってくる季節だ。2月の会山行は会員のそんな思いをおもんぱかってか、西丹沢の「ジダンゴ山」で催された。コース歩行時間は3時間で、幸い前夜来の雨も上がり、「快晴、3月中下旬並みの気温」との予報で、「陽だまりハイク」には願ってもない条件がそろった。 小田急線・新松田駅に集合したのはNリーダーの下、男性6、女性5の総勢11人。満員のバスに乗り込み、登山口の寄(やどろぎ)で下車、急こう配の舗装路を10分も歩くと汗が噴き出す。このあたりはイノシシの出没が多いのだろう、山ろくをトタン塀で囲ってあり登山者は扉を開閉して入山する。本格的な登山道に入ると、暖かい日差しを受けて、前夜の雨を含んだ表土から水蒸気が立ち昇り、すっかり春めいた陽気だ。杉の植林帯を歩くこと1時間30分で山頂到着。今年何度目かの雪の富士山にご対面。丹沢の山並みも幾分芽吹き始めたのか、冬枯れの時期とは色合いを少しく異にしている。 陽だまりハイクといえば、のんびりとお弁当が定番。山頂につくやいなや、ブルー親方は炉を切ったようなシートを手早く広げ火器を設営、鰆、鯖の味噌漬けを早々と焼き始める。この間わずか2、3分の早業で、あたりに香ばしいにおいが漂う。オジサン族のアイドルNさんは、今夏の鳳凰三山に向け体力強化訓練中とかで、か弱き御身に大量のビールと惣菜をザックにしのばせての山行という涙ぐましい努力ぶり。また、同一コースを登った、さいたま市の山岳会「三角点」から越後の銘酒「八海山」の差し入れを頂いた。なんと、この「三角点」の女性リーダーはNリーダーの同級生とのこと。お互いの山頂征服を祝いエールを交換する。女性リーダーの弁によると、ご学友の時代からNリーダーは声がでかいことで有名だったらしい。ちなみにNリーダーの当会での異名が「ガハハオジサン」と伝えると、彼女は妙に納得していた。それにしてもNリーダーの知り合いの方は、どうして綺麗な方が多いのだろうと思うのは小生だけだろうか。 昼食とも宴会とも見分けがつかぬ2時間の大休止後、下山にとりかかる。皆さん、かなりの酒量のはずだが足取りはしっかり、トラブルもなく宮地山を経て寄に下山した。ところが、次のバスまで1時間の待ち時間。幸い広場の藤棚の下に10人程度が座れる、わが隊のために用意したとも思えるテーブルがあり、茶店からビールを出前してもらい、再びアルコールタイム。ここでも焼きスルメのにおいが漂う。広場の片隅には1本の古木に白梅が早々と花をつけていた。春はそこまでかな。「梅は咲いたか、桜はまだかいな…」と放歌高吟したくなるような気分だったが、公共の場所でもあり粛々と美酒を味わう。「三角点」の方々は「山の会」ではなく、「山で呑む会」の印象を抱いたのではないかと、いささか心配。帰路のバスもハイキング客で超満員、16時ごろに新松田駅に到着。ここでも何人かは駅前で反省会を開いたようだ。いやはや「寸暇を惜しんで酒を呑む」山行でしたが、同時に「天の時、地の利、人の和」を得た山行でもありました。 |