奥日光・男体山山頂は冬景色
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02・11・02 団塊オジサン 西高東低の冬型気圧配置が強まる3連休の初日に日帰りで奥日光・男体山(2484M)に出かけた。ここ数日の冷え込みで2000M以上は積雪があることを前提に冬山装備で臨み、最悪の場合、山中ビバークも考慮に入れて準備した。東武鉄道・新越谷駅で「日光ミニ・フリーパス」を購入、電車・バスを乗り継いで登山口のある二荒山神社到着が8時37分。日没が早い季節に、この時刻から登りだすのは少し遅いが、公共交通機関を利用しての現地到着はこの時間が精一杯。快晴だが中禅寺湖畔は風花が舞っている、山ろくから見ても頂上付近は雪が張り付いているのが分かる。 登拝期間は既に終了 二荒山神社境内で社務所の職員に「男体山の登拝期間は10月25日で終了したので、登山は遠慮してほしい」旨の注意を受ける。男体山は私有地なので致し方ないが、「遠方より来たので是非、登らしてくれ」と頼むと、あっさり許可された。登拝料500円を支払い守護札をもらい出発した。入山用の門は閉鎖されており脇から入山、落ち葉と霜柱を踏みしめながら標高差1210Mを登る。3−4合目は工事用の林道を歩き、5合目の避難小屋で風を避け15分間の休憩。「とにかく今日は滑落回避と明るい間に下山」が最大の課題で、紅葉、雪景色を楽しむなどのんきなことは言ってられない。 山頂は霧氷と白銀の世界 7合目からは登山道が雪で覆われ始めた。東京地方では前日が雨だったので、こちらでは雪だったのだろう。乾いたサラサラ雪でアイゼン装着せずに歩けた。踏み跡は1人のみ。眼下の中禅寺湖、周辺の真名子山、太郎山などは見えるが、奥白根、尾瀬の山々まではガスで遠望できなかった。正午に山頂到着、葉を落とした木々は霧氷がとなり美しく輝いている。気温は零下4度、じっとしていると猛烈に寒い。完全に冬山の光景だ。旧奥社が避難小屋として開放されていたので、そこで湯を沸かしカップめんで昼食にした。志津方面からはそこそこ登山者はいるようで、聞けば裏男体林道は凍結していてノーマルタイヤの車では登れず、途中引き返した車も2,3台あったという。 下山路は北側斜面とあって積雪量は少々多くとも傾斜が緩やかな志津・三本松方向に予定通り決めた。林道に出る志津小屋までは幸い凍結箇所もなくアイゼンなしで歩けたが、滑落を避けるため慎重に下ったので、登りのコースタイムと同じ2時間もかかってしまった。志津小屋はなかなか立派な小屋で30人くらいは泊まれそう。若者のグループ二組ほどが明日に備えて前泊するという。戸外にはテントも一張。ただ、地図にある水場は汚れていて煮沸しても使えそうにない。ここまで降りれば、あとはバス停のある三本松まで舗装された林道を歩くだけ(それでも約2時間の歩き)なので、暗くなっても大丈夫とホッとしたところで、日陰の凍結したアスファルトに尻もち。立ち上がるのも面倒と、凍結箇所10Mほどをストックを使い尻スキーで下った。1時間も歩くと林道途中でテントを張っているグループが「バス停まで車で送りましょう」と声をかけて頂いたので、その親切に甘えさせてもらった。車中で話すと、お隣の「東久留米山岳会」の方で、志津小屋をベースに奥日光の山々を登る予定だが、林道凍結で車が志津小屋まで入れず、やむを得ず林道途中にテントを張ったとのこと。東久留米山岳会は会員約50人で、来年が創立30年、市民登山の運営なども市から委託されているという伝統ある山岳会らしい。 「日本列島、旅行は冬」 お陰で明るいうちに三本松バス停に到着できたので、戦場が原展望台前のレストラン2階で熱燗で一人反省会。戦場が原は唐松の黄葉が美しく、暮れなずむ前白根山を眺めながらの日本酒はうまい。オジサンは下山後、片田舎のバス停で一人茶店でバスを待ちながら酒を呑むのが何よりも落ち着く。そう言えば某旅行作家の、「日本列島を旅行するなら冬」という言葉に納得した。北海道でも沖縄でも夏場は気温が30度前後。ところが冬は沖縄は20度、北海道・旭川あたりなら零下20度くらいで40度の温度差があるというのがその理由だ。前週、屋久島・宮之浦岳(1935M)を登ったが、山頂は気温4度、山ろくではハイビスカスが咲いていた。今日の男体山山頂は零下4度で霧氷の世界。これで温泉旅館で一泊というのなら申し分ないのだが、日帰りなので東武日光行きのバスに身を預け、帰路についた。 コースタイム 二荒山神社登山口08:55−5合目避難小屋09:50−山頂12:00−山頂出発(13:05)−志津小屋(14:55)−三本松バス停(16:20、途中から車) |