赤石岳・荒川三山への挑戦

                               1998年11月19夜〜23日

 

 すごい!朝日に染まる赤石岳を見た瞬間、ピークを踏むことはできないまま敗退したことなど、もうどおでもいいと思った。撤退した翌朝、赤石小屋の展望台からモルゲンロートに輝く赤石をじっと見上げた。大きく、荒々しく、美しかった。そしてピークに視線が釘付けになった。頂上に降り積もった雪が、渦を巻くように吹く飛ばされる雪煙は、薄絹のような透明感と光沢があって、人を寄せつけない神々しさすら感じる。

 登っていたときにはよくわからなかったけれど、ルートを見失い、引き返した地点は頂上直下100メートルぐらいのところだろうか。「もし突っ込んでいたら…」。身震いを覚えるのは、夜明けの鋭い冷え込みだけのせいではない。きっと未体験ゾーンであったに違いない。

 初めてアイゼンをつけての、本格的な雪山(自分にとって)は今回が初めてだったし、滑落や雪崩の危険に踏み込む可能性とも隣り合わせの緊張した山行は、つぎの山行への踏み台ともなる貴重な体験だった。人間味あふれる西川、菅原両氏との出会いも貴重であった。同時にお世話もかけてしまい、申し訳なく思っている。こんどは、もっと体を鍛えて挑戦しようと思う。

  ▼それでさっそく、天神平での雪上訓練に参加した(12月5〜6日)。もちろん初参加。北海道育ちなので、雪にはなれているつもりでいたが、アイゼン歩行はなかなかやっかいで難しい。赤石では、二度も顔からの転倒を味わっている。アイゼン歩行やつぼ足による歩行、滑落停止姿勢の訓練など、基礎の基礎を大坪会長から、ご教授いただいた。これからも、よろしくお願いします。

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