まさか武甲山まで登れるとは!

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大持への鞍部にある鳥首峠

 04・4・8
 メンバー= ミッキー、シュガー

 ミッキーより大持、小持に行かない? とお誘いが入った。2日前伊豆ケ岳〜二子を歩いた時、今度は妻坂峠より大持、小持を歩こうと思った矢先の事だった。山行記録を調べてみると丁度10年前の3月末に行っただけだった。計画は大持小持〜武甲を歩く事に、諸々の状況で無理せずエスケープルートで下山すると提出し、出かける事にした。

 当日の朝、強い雨音で目覚めた! 「こんな雨の中行く中止にしない?」 とTELが入るのではと思いながらも準備をした。テレビの天気予報では晴れマークに変っていた!  待ったが中止のTELは入らなかった。少し小降りになった雨の中、私は駅に向かった。飯能に着く頃には雨も上がり、改札を出てバス停を見るとミッキーが時刻表を確認していた。ここでお互い朝「止める?」の電話が有るかと思ったと笑いあった。

 湯ノ沢へのバスからの空は明るくなり、これから歩く縦走路への、期待感が大きく膨らんで行くのを感じた。車中は名栗小の登校児で賑やかだったが、小殿のバス停で全員降り、私達二人だけの貸し切りになっていた。登山口の名郷で下車し、私達は身支度を整え湯ノ沢橋を渡り白岩沢沿いの車道を進み、武川岳に行く天狗岩への分岐を右に見、大場戸橋で右に行く妻坂峠への道と別れ、左の車道を砕石工場へと進んだ。

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ブナの大木の下を大持山へ

 今日は平日、名郷より砕石場への大型ダンプが次々と私達を追い越して行く。こう言う舗装道路は長く感じる、30分近く歩き砕石工場に着いた。喉を潤し、砕石工場の横手の登山道から鳥首峠に向った。友と入ったほんの少し若い頃を思い出しながら・・・20分足らずで白岩集落の廃屋を通過した。九十九折の急登の杉林の中、私はいつものパターンで牛歩の如くモクモクと休まずミッキーの後に続いた。

 今日は昨日より気温が5,6度低いとの予報だったので厚めの上着にして来た。首に掛けているタオルでポタポタ落ちる汗を拭う。稜線に近づくにつれ風が冷たくなって来た!鳥首峠に着いた。狭い鞍部の峠は、何か荒れ果て淋しく感じた。気温が低い!お互い慌てて上着を着喉を潤し、地図で再確認し有馬を背に早々と稜線を北に鳥首峠から大持山へと向った。青空となったウノタワへの稜線上には、所々カタクリの葉を見る事が出来たが未だ若いのか花は1輪しか捜す事が出来なかった。尾根上から遥か彼方に長沢背稜?1月末苦労して登った蕎麦粒山は何処じゃ〜と暫し目を山並みに向ける。暖かくなって来た! 芽吹き始めた雑木林の尾根歩きは快適だ。気分は爽快!足元の草花を見、青空の中大木と化したブナ、ミズナラ?の美しく映えた尾根歩き故、お互い「好いね〜最高!」と命の洗濯をし満足感一杯で歩いた。

 妻坂峠への分岐を通過し自然林に囲まれた大持山に着いた。11時半を廻っていたので昼食にし、そろそろ終わろうとした頃、東肩より大勢の集団がワイワイガヤガヤと上がって来るのが見えた!私達二人は慌ててザックに広げた品を詰め込み、出発の用意をした。登って来たグループは下の分岐にザックを置いてきた、と言う空身の15,6人だった。山頂を早々と退散し、少し先に在る尾根上の暖かな日差しの場で再びコーヒータイムを取った。

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武甲肩より小持への稜線を顧みる

 ここより小持山までは露岩の多いヤセ尾根が続いたが、気分がハイになってる私達は「足が届かない〜」「通れない〜」と明るく笑いながら通過した。お互い只の尾根歩きではなく、こう言う稜線歩きは楽しいね〜と話しながら。尾根上に時々小さな黄色の花を付けたサンシュ?を目にしたが、アブラチャン、ランコウバイ?とミッキーは言いながら、少し枝を折り私に臭いを嗅がせた。生姜の様な香りがした。これはアブラチャンかも・・・との事だった。向う稜線の右前方に、山頂まで直登の山道がある山が見えてきた。「あれは?」とミッキーに尋ねると武甲だとの返事だった。武甲は秩父よりの北斜面は石灰採掘が階段状になって見え、私は今まで魅力を持たなかった山だ。

 ところが以前山の話の時プラチナさんが「武甲は結構花があるのよ」と言ったので、あの山容からは信じられなかったが・・・いつか機会があったら登ろうと思っていた山の一つになっていた。小持山に着き、天気が悪い時エスケープにと考えていた高ワラビ尾根の分岐を見送り急下降でシラジクボに着いた。時は1時10分、分岐より見上げる武甲は紺碧の空の中に!「登ろう!」と分岐よりの高度差は300Mだ、ゆっくりと足元に咲くスミレを見ながら登る。目に若緑の可愛い頭を出したギボオシが入った。お互い丹沢の桧洞山頂の木道よりの、あの群生している風景を思い出ながら・・・武甲の肩に着いた。

 暫し、肩のベンチに座り歩いて来た山並を感慨深く振り返りお茶タイムにした。2年前までは登ろうなんて思ってもいなかった武甲山頂に着いた。秩父の市内を見渡し再び肩のベンチで山並を見、長者屋敷の頭へと下った。ここでもカタクリの葉を多く見たが花は1,2輪だった。橋立川の源流に突き当たった、この沢沿い道の斜面にはスミレ、カタクリの花があちこちと見られ、見上げると山吹の花、山桜が山を染めていた。林道より春山を見ながら満開の桜が咲く浦山口の駅に16時10分到着した。

 駅長兼、花壇の見回り兼、観光案内兼の1駅員さんに温かく迎えられ達成感100%の山行でした。ホームより遥か見える酉谷山に今度挑戦したいと思いながら、上り電車を待ち今日の山行を計画して下さったミッキーに感謝感謝。

 朝の雨で中止にしなくて良かった! お疲れ様でした。     シュガー記

【コースタイム】
名郷 8:25− 9:00砕石工場 9:05 −10:00鳥首峠10:08− ウノタワ10:50−横倉山11:15−妻坂分岐11:25−11:37 大持山(昼食)11:57−12:08尾根上(コーヒータイム)12:22−小持山 12:40−13:10シラジクボ 13:15ー13:45 武甲肩−14:00 武甲山 14:15−肩 14:25−長者屋敷の頭 14:45−林道 15:30−浦山口駅 16:10

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