本文へスキップ

By YoidoreYamaOyaji

越後三山縦走(変更)八海山〜阿寺山HEADLINE

恐るべし越後の山!修行の山をなめちゃあきまへん・・

                     メンバー・YoidoreYamaOyaji、プリン 、ケムタク、テンプル

hakkai07.jpg縦走を断念した五竜岳から阿寺山を望む。ちょっぴり秋の気配が=20日

2004年9月18日(土)〜20日(月・休)

 修験者の山として知られる八海山。ここから中ノ岳、越後駒ヶ岳の縦走を計画した。いわゆる越後三山である。土地の人は魚沼三山ともいってるらしい。標高こそ2000b弱と低いが、けっしてあなどれない山であることを思い知らされた山行となった。

 

 難所の胎内くぐり

 高速バスはすでに満席だったために、新幹線を利用して六日町へ。八海山スキー場のロープウエイで一気に八海山の4合目まで登った。ここから、きょうのお宿、千本檜小屋まで歩く。予報と違い日も差す好天に恵まれたが、蒸し風呂のような暑さには閉口、頭から汗を滴らせながらのきつい登りとなった。小屋までは経験のあるテンプルさんがトップ、小屋までは唯一の難所という胎内くぐりをあえて通過。さすが経験者で、細い穴の中のハシゴにもかかわらず大きな体をねじりながら難なく通過、逆に一番小柄なプリンがひっかかり難渋しながらの通過となった。ここで下界の自分とお別れして生まれ変わる。ロッジ風の女人堂を通過した祓川で水をくんで行く。(おいしい水ではないが)

hakkai01.jpg
 胎内くぐり。ここで生まれ変わる。でもやっぱり酒好きだった=19日

 千本檜小屋には1時半前に到着。素泊まり希望を告げると、すぐにその奥の八海山避難小屋を指定された。一泊一人1000円也。後からも何パーティーか入ってきたようだが避難小屋は我々の貸し切りとなった。千本檜の方は同じ素泊まりでも2000円、お茶の接待や暖房があるのが違いらしい。6500円出すと2食がつき通常の山小屋並の待遇となる。

 空身で八ツ峰に行こうという意見もあったが、生まれ変わり方が中途半端だった私は、「どうせ明日行くんだから」と、それまで行こうとしていた流れを一気に宴会へと流れを変えてしまった。(ここでちゃんと生まれ変わっていて、この日のうちに八ツ峰越えを済ましていれば縦走も可能だったかもしれないと、あとでちょっぴり反省のYoidoreYamaOyajでした)。

hakkai02.jpg
千本檜小屋と八海山・地蔵岳=19日

 

 














 小屋のすぐ前が芝生で、格好の宴会場。凍らして運んできた缶酎ハイで乾杯!「プハー、うまい!!」、いつものパターンに突入。雲の間から時折り射す強い日差しを受けながら、宴会は続きます。日が傾き始めたころに雨が降り出したため会場を小屋の中に移し、さらに宴会は続きます。持参したアルコール類も半分以上がなくなり、明日の分が心配になってきた我々は、小屋から「八海山」の2合ビン(一本1300円)3本、ワンカップ(600円)を買い足す始末。それでも8時には就寝した。

 緊張の八ツ峰

 翌朝は小雨模様、でもみんなのモチベーションは高い。迷わず薄いガスがかかる八ツ峰に突入した。それもそのはず、案内パンフには「ちょっとどきどき」の見出しがおどり、ハイキング気分で行けそうと侮っていたのである。しかし、他のパーティーはすべて迂回路である。その中でも珍しく、ハイテンションだったのがテンプルさん。その秘密は、「スパイク付地下足袋」にあった。効果を試したくてウズウズしている。その威力は後で思う存分発揮することになり、他のメンバーの羨望の的となった。

hakkai03.jpg
「ちょっぴりどきどき」どころかスリル満点の八ツ峰越え=20日

 さて八海山の由来ともなった八ツ峰は、名前の通り八つの峰(岳)からできている。小屋に近い方(西側)から順に、地蔵岳、不動岳、七曜岳、白河岳、釈迦岳、摩利支岳、剣ケ峰、大日岳である。中でも大日岳の登りは、ハシゴから鎖と続くのだが、ほぼ垂直で岩場の醍醐味(だいごみ)を味わえる。地蔵岳と不動岳の間から登り始める。すぐに鎖がまっていた。ガスで視界はあまりきかない。が、落ちればあの世行きは間違いないということぐらいは、ガスを通してでもよく分かる。

 もちろん手がかり、足がかりは豊富なのだが霧雨で濡れた鎖は滑りやすく、ずるっといきそうになったときには心臓がきゅっとなるぐらいの緊張を強いられる。「『ちょっとドキドキ』で登れる人ってだれ!?」と怒ったのは、私だけではなかった。(このキャッチフレーズはたぶん迂回路の方だと思う。看板には荒天時、初心者、酔っぱらいは迂回路を通れという趣旨の注意書がありました。でもこっちにも鎖場はあるので注意)。それにしても、恐るべしは、修験者でもある。

 大日岳手前で、迂回路に出られるが、我々は直進あるのみ。最後の鎖を終え、やっと緊張から解放される。五竜岳へ急ぐが、雨は強く降り出す。ときどき駒ヶ岳が顔を出すが、すぐにガスで見えなくなる。縦走するかどうかは、阿寺山と中ノ岳との分岐がある五竜岳で判断することにする。分岐に着く頃は、雨は小降りになるも、中ノ岳方向の眺望はきかず、阿寺山への稜線が見えるのみ。これから厳しい稜線歩きをするには、条件が悪いと判断し、阿寺山からの下山を決断する。

hakkai05.jpg
霧の中の八ツ峰。下は断崖です=20日

 阿寺山へ

 藪こぎ同然の下山となった。阿寺山には、あまり人が入らないようだが、湿原となっていて、とてもいい山である。もう少しすればきれいな草紅葉も見られることだろう。阿寺山からの下りは、粘土質で油断するとすぐにずるっと滑る。何度も転び、鎖場同様の緊張を強いられた。転ぶたびに「恐るべし越後の山」を思い知らされた。が、ただ一人、余裕の下りを見せているものがいたのだ。そう、スパイク付き地下足袋を履いたテンプルさんである。ほとんど滑らない。地元の山人は、みんな愛用しているとのこと。う〜ん、「恐るべし越後の山」に対抗するための必需品かもしれない。











 ワンちゃんの恩返し

hakkai06.jpg
八ツ峰最後となる大日岳を下る=20日

 途中の水場で、そうめんをゆでたが、ここの水は冷たく、とびきりうまかった。最後は、沢沿いの道となるが、ススキが茂り、すっかり秋の準備を整えていた。下山口に着くと、やせた犬が出迎えてくれた。腹を空かしているようなので、ソーセージを食べさせてあげた。そこへ、二人のおっちゃんが林道から下りてきた。犬のご主人だ。天然マイタケを採ってきたという。背中のリュックにいっぱい詰まっているらしい。立ち去り際に、「乗っていくかい」とうれしい声をかけてくれた。「お願いします」と喜んで返事をし、彼らの後に従った。林道の一時間はしんどい。トラックの荷台にザックを放り込み、自らも荷台の荷物になった。バス停までは、10分ほど。感謝、感謝である。ご主人さまに引き合わせてくれた、ワンちゃんにも感謝、犬にも優しくしておくもんです。


hakkai04.jpg
高度感たっぷりの下り。気分は修験者?=20日

 

 次のバスまで少し時間があったので、酒屋を探し、ときどき姿を見せる八海山にカン酎ハイで乾杯した。

 

hakkai08.jpg
苦労して下山した阿寺山の麓では、
穏やかな初秋の情景が迎えてくれた=20日

 

 

 

 

 

 

 


Traces

バナースペース