|
|
ため息がでるほど美しい山容を、谷川岳は我々に惜しげもなくさらしている。谷川岳は、魔物が住む山ともいわれる。油断ならない山ではあるが、それだけに数多くの登山者が魅せられるのかもしれない。しかし、あまり登山に興味がない人でも、きょうの谷川岳を一見したならば、きっととりこになることだろう。今回は、絶景の谷川岳を見られただけで、思い切り満足できた山行になった。
今回の山行は、2つの目的があった。一つは、年末年始の北岳山行に直前で不参加となった、ガハハオジサン(以後ガハジン)の慰安。それなのに、そのときのメンバーである山ちゃんが出張で不参加となった。当世、仕事に就いている大のおとなが全員揃う方が、難しいのかもしれない。2つ目がラッセル。そのために、白毛門を選んだのです。
7日夜、練馬をランクルで出発し、夜半にはJR土合駅に到着した。いつもながら、快適なステーションホテルです。(夏はバカでかい蛾が多数飛来しているので、冬の方がいいかも)
|
|
ドアステを出て、徒歩5分ほどで登山口。車道から一歩入ると、いきなりラッセルとなりワカンを装着した。はるか正面には、白毛門のピークが望まれる。雪原にはテントがあり、中から「頑張ってください」と激励が飛んできた。小さな橋を渡ると、急斜面が現れた。さっきの声の主がつけたものだろう、トレースがあった。にご〜。さんは、「人がつけたトレースは歩けない」と、まっさらなところを登り始める。今回の目的はラッセルなのである。その目的通り、10bも登らないうちに、トレースは消えてしまった。くだんの彼らは、かなりあきらめが早かったようだ。ひざ以上、ときには腰まである積雪との格闘が始まった。
|
|
ガハジンは、ぺちゃくちゃしゃべっていてもラッセルの番が回ってくると、とたんに「ヒトリシズカ」に変身し、黙々と雪をかき分ける。「替わろう」と声をかけられても、「もう少し頑張る」と、脇目もふらずラッセルに集中する。自分に陶酔しているようだ。実際、真っ白い世界に自分の力でトレース(道)をつけるというのは、そうできることではない。無口になってはいるが、「みんなオレについてこい!」と背中で語っている。
|
|
高度をあげると、一の倉沢、衝立岩などが目線の高さで飛び込んでくる。白毛門のピークも見えてきた。大きくせり出したセッピは大迫力である。そのとき、ラッセルしていた湯けむりさんが、突然怒り出した。だれかの鼻歌が気にさわったらしい。そう、ラッセルしていない、後の4人は手持ちぶさたで、おしゃべりしたり、何かを食べたり、しまいには鼻歌も飛び出す始末。汗だくでラッセルしている湯けむりさんには、我慢がならなかったらしい。頭からは怒りの「湯けむり」があがったのだ。(冗談です)
白毛門のピークが見渡せる尾根筋に出たところで、タイムリミット。時間的には、もう少し進めたが、ここから先は、セッピがあって緊張を強いられる、無理をしないことにした。
|
|
下りは、ハルウララ状態で、谷川岳を堪能しながら、のんびりとおりてきた。
|
|
<コースタイム>
土合駅6:30→登山口6:50→松ノ木沢の頭手前(下山開始)11:20→登山口13:00→土合駅13:15