|
車場からゴルフ場やテニス場を横目に15分ほど歩道を歩くと、登山道入り口が現れた。落ち葉が引き詰められた登山道は優しく、日だまりハイクの快適さだ。何度か林道を横切り、高度が増して行く。だんだんと冷たい風が樹林の間かも吹きつけるようになり、木々を揺らすゴーという風の音が迫ってくる。「これ、音だけでしょ」とプリンさん、一同「……」。
時間が遅くなったため予定を変更し、キレット小屋泊から青年小屋泊にし横岳以降をカット、地蔵尾根から赤岳鉱泉に下山することになった。またしてもゴーロを下り午後1時すぎには、青年小屋に到着。他には数パーティーしか見られず、テントを張ってからのんびりと過ごした。夕やみが迫る中、紅色に染まる雲海に浮かぶ富士山にしばらく見入った。太陽が沈むと、今度は満天に星たちがきらめき我々を歓迎してくれた。昨日の寝不足を取り戻すため、午後8時には全員就寝した。 23日朝、テントを出ると透明な朝が広がっていた。何もさえぎるものがないキャンプサイトをぐるりと見渡してびっくり仰天。昨夜は真っ白だった権現が、黒々としている。すっかり化粧を落とし、スッピンをさらしているではないか。やっと冬山になったと喜んでいたのに、ぬか喜びとなった。「こんなことってあるの」とみんな目をしばたいている。
権現に登ってみると、じっさい跡形もない。何か割り切れない思いのまま先み、権現岳を下り、赤岳への主稜を進むと、尾根から斜面に張り付いたハイマツに、きれいな樹氷の花が咲いていた。まだ陽が当たっていない一部ではあるが、とてもうれしくなった。これがなければ、季節感があまりにもない。 赤岳頂上は、さすがににぎわっていた。ここで大休止した後、急下降を慎重に進んだ。途中で、「石神井山の会のみなさ〜ん」と下から呼ぶ声が聞こえてきた。見ると、にご〜。さんではないか。単独で写真撮影を目的に、渋の湯から入って縦走してきたとのこと。荷物は下の小屋にデポしてきて、ぴょんぴょんと、はねるように登ってきた。今夜は同じ赤岳鉱泉止まりなので、とりあえず上下に別れた。
赤岳鉱泉のキャンプサイトも、色とりどりのテントの花が咲き、けっこうなにぎわいだ。小屋泊りのにご〜。さんが訪ねてきて、しばらくにぎやかに交流した。翌朝は、にご〜。さんも加わり、美濃戸までのんびりと下山。Tさんの友人ご夫妻の迎えの車で、鹿の湯までもどり一風呂浴び、Tさんの運転で帰京した。車中、Tさんのご厚意で、また盛り上がってしまった。TさんとTさんのお友達のおかげで、本当に楽をさせてもらいました。感謝、感謝です。 <コースタイム>(休憩時間含む) 11月22日 鹿の湯6:55出発〜登山口7:13〜編笠山頂上12:15〜青年小屋着13:05 <参考> |