日常

なぜ人は山に向かうのか…NHKクローズアップ現代「自分の足で歩きたい ―ヒマラヤに倒れた女性登山家」をみて

昨日、NHKクローズアップ現代「自分の足で歩きたい ―ヒマラヤに倒れた女性登山家」をビデオに撮って夜遅くに見た。5月にヒマラヤ・ダウラギリで遭難死した河野千鶴子さんが残した手記と山仲間の証言をもとに、なぜ彼女が50歳から本格登山にのめり込み、世界7大陸最高峰、8000㍍峰5座を制覇するまでに至ったのかを、丁寧に追っていた。そのキーワードは「男尊女卑」。「女に学問はいらぬ」と言われ、教師の夢を絶たれた河野さんは、高校卒業後、助産師・看護師としてキャリアを積み、女ばかり40人の部下を持つ管理職として働くようになり、家庭では3人の子どもの母親として家事をこなした。充実の人生のようだが、女ばかりが育児と家事を負担することへの疑問、「女であるが故の生きづらさ」を感じていたという。そんなとき出会ったのが登山だった。山は男女分け隔てなく受け入れ、自己の存在を感じることができる唯一の場であったことが、彼女を山に登らせる大きなエネルギーとなっていた。

今冬、谷川岳と日光白根山に河野さんといっしょに登り、山への厳しい姿勢を学ばせてもらった。この番組を通して河野さんがどのように「山」と向き合っていたのかを知ることで、その時の彼女のアドバイスや言動について、今更ながら少し理解が深まったような気がする。同時に自分にっと「山」とは何かを改めて考えさせられる機会ともなった。

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